いい歯の日 作文コンクール

「いい歯の日」(11月8日) にちなんだ第26回いい歯の日作文コンクール(広島県歯科医師会主催)の入賞者が決まり、中国新聞にて発表されました。

小学生、中学生、高校生・一般の部の3部門があり、最優秀の「広島県知事賞」の[高校生・一般の部] の受賞者に、当院の患者さんである保手濱 有紀子さんが選ばれました!

その発表の1週間ほど前がちょうどご本人さまの受診日にで、選出されたことを教えて頂いていたので新聞に載った作文をとても楽しみに拝見しました。

娘へ」という題でした。
プレママスクールでの有紀子さんとの出会いから当院に来院してくださるようになり、それから娘さんが11歳になった今年までの11年間の母親としての目線や思い、お子様の成長を見守りながら育児の中での口腔管理と向き合ってこられた深い愛情を、この限られた字数に見事に表されておりました。

最後の一文ではありますが、11歳になられたお子様に

あなたに真珠のような歯をプレゼントしたくて、無我夢中だった十一年。
これからは、歯科医師さんや歯科衛生士さんに助けてもらいながら、少しずつ自分の手で自分の歯を守っていってね。今まであなたの歯を守らせてくれて、
どうもありがとう。

と締められておりました。
何て素敵な文だろう。
ありがとうという一言の中に母親としての想いを込めておられ、同じ母親として共感と感動で涙がじんわり浮かびました。

私は、有紀子さんが母親として様々なことに真剣に楽しみながら育児をしておられる姿を診療室の中で垣間見て来れた事に、深い感慨を感じずにはいれません。こんなに頑張ってるママは、お子さんからみても素敵なママで自慢だと思います。

家族のために料理も本当に凝られており、他に様々な勉強をされておられるのです。
口腔内はその方のライフスタイルと深くリンクしているので、色々とお話しを伺うことも多いのです。

私は保護者の方に必ずお話しする内容があります。
それは、「小児歯科の見地から、人間の成長過程から、10歳になる小学3年生一杯は”仕上げ磨き”を必ずして下さい。それまでは、お子さんの虫歯は保護者さんの責任です。虫歯が出来ても、お子さんにせいにすることはしません。

これは甘やかしではありません、口腔管理においてまだ、無理な年齢なんですよ。
心の成長が意識と伴う時期の小学校4年生になったら、子供さんの磨き方ではなく大人の磨き方をお子様に正式にきちんと指導しますので、そのあとからは、お子さんの責任としてお話しするようにしています。」

この内容のダイジェスト版?をプレママスクールで話していたことを改めて思い出しました。

 

年末年始休診のお知らせ

12月29日(水)~2022年1月5日(水)まで
年末年始の休診とさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

マスクの中のニオイの原因

こんにちは。呉市 よしだ歯科 院長の吉田です。

秋も深まり、各地の紅葉の話題がニュースで取り上げられるようになりました。少しずつ観光も再開していることも、明るい話題ですね。 

それでもまだまだマスクは必須な中、一日中付けていると、マスクがなんだか臭うなぁ…」と感じることがあると思います。

口腔内には無数の細菌が生息していて、呼吸をしたり、会話をしたりして過ごすうちに、その細菌がマスクに移り、さらに呼気に含まれる湿気によって細菌が増殖し、その細菌が臭いの原因となっているのです。

 口腔内の細菌の多くは、舌についている「舌苔(ぜったい)」に生息しています。舌苔とは、舌についている白い苔のようなもののこと。

この正体は、舌の表面にある凸凹に食べかすや細菌などが溜まり、苔のようになったものです。細菌のかたまりであるこの舌苔は、時に高齢者の誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の原因にもなります。

舌苔は適度に取り除くことが必要です。
歯みがきの時に一日一回、できれば専用のブラシで舌を傷つけないように優しく行いましょう。(※絶対にゴシゴシこすらないでください。

ブラシは舌の奥から手前に向かって一方に向かって行います。頑固な舌苔には、専用のジェルを使ってみましょう。決して一度で無理に取り除こうとしないでくださいね。

気になること、困ったことがありましたらお気兼ねなくご相談ください。

 

今年も忘年会が出来ないから、エステに行ってもらいました。

コロナが今、大人しくなっていますが、今年もまだ忘年会は開催出来ません。

コロナ前の年末は、毎年、スタッフ皆に感謝と来年に福が来るようにと
ふぐ料理」を食べることが恒例となっていました。

一年に一度の贅沢で、皆、本当に楽しみにしてくれていました。
今年も食事会もなく、セミナーや研修会・勉強会の参加もありませんでしたから
日頃の感謝を少しでも形にして何か企画したいと考えて探して・・・・・。
ありました!

女子の職場ですから、皆、エステとか興味はあれど
私を始め、本格的なエステは全員未体験者。
広島プリンスホテルで食事とエステを組み合わせたお得なパッケージ企画を見つけ、10月の水曜日ごとに2名ずつで体験してきてもらいました。

そこは、別世界だったようで、

美味しいランチを食べたあと、
瀬戸内海の綺麗な景色を見渡せるホテルという素敵な空間の中、
白く優雅な世界でゆったりとエステを受ける。


皆、うっとりして夢みたいに気持ちよくリラックス出来たと大好評でした。

また、行ってみたいなあ~との感想でしたから、
来年も頑張ったら、ご褒美に企画したいと考えています。
(ちなみに今年は、私は急に老親の介護と重なり、参加できず・・・、未体験、来年に期待です!)

毎年この時期になり、一年を振り返り始めると、
スタッフに支えられ仕事の出来るありがたさを改めて感じるのです。
そして、来年もこれまでと同じように、患者さんに喜んでもらえるように、
一生懸命に仕事をしていけたら本当に幸せだと思うのです

むし歯になりやすいところ

こんにちは。呉市 よしだ歯科 院長の吉田です。

だいぶ涼しくなり、過ごしやすい季節ですね。
「食欲の秋」という通り、美味しい食材がたくさんお店に並びます。なかなか外食も難しいご時世ですが、秋ならではの食事を楽しみたいですね。

せっかく美味しい料理が並んでも歯が痛くて…ということでは楽しみが半減です。
「むし歯になりやすい場所」を意識しながら毎日しっかり歯磨きを行いましょう。

≪むし歯になりやすいところ≫

①奥歯の歯の溝
どうしても食べかすや歯垢が残りやすいところです。特に子供のはえたばかりの奥歯は溝が深いため、むし歯になりやすいのでしっかり仕上げ磨きをしてあげてください。

②歯と歯肉の境目
特に歯周病や加齢などで歯肉が下がり、歯の表面を守っている硬いエナメル質がない部分が露出していると、むし歯のリスクが上がります。

③歯と歯の間
歯ブラシが入りにくいので、汚れが取りにくい場所です。

④歯並びが乱れているところ
歯磨きが行き届きづらくなるため、汚れも残りやすくなります

歯ブラシだけでは6割程度しか汚れが落とせません。補助器具も使用してしっかり汚れを落としてあげましょう。補助器具を使うことで8割ほどまでアップすることができます。

 

・タフトブラシ 
普通の歯ブラシでは届かない、細かいところを磨くことができます。歯並びが良くない部分や汚れの残りやすい前歯の裏側のくぼんだ部分、背の低い歯を磨いたり、矯正装置を使っている方にもおすすめです。

・デンタルフロス、歯間ブラシ
フロスは歯間の狭いところに使用します。
歯間ブラシはSSS~Lなど、色々なサイズがあるので、自分にあったサイズを選びましょう。サイズが合っていないと歯肉を痛める原因となります。

せっかく毎日している歯磨きですから、効果的に行いましょう!
特に、夜寝る前の歯磨きをしっかり重点的にしてみてくださいね

唾液減っていませんか?

こんにちは。呉市 よしだ歯科 院長の吉田です。

まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

コロナ禍でマスクをつける生活が続き、息苦しさからいつの間にか口呼吸となり、口腔内が乾燥していることがあります。

お口の中が乾燥して良いことは何ひとつありません。

唾液は私たちの健康に欠かせない役割をたくさん担っています。

  • お口の中の食べかすなどを洗い流す自浄作用
  • 食べ物の味を感じる味覚作用
  • 食べ物の消化を助ける消化作用
  • お口の中の菌の増加を抑える抗菌作用
  • むし歯のリスクを減らす再石灰化作用
  • お口の中の粘膜を守る・修復する
  • 食べ物を飲み込みやすくする 
  • しゃべりやすくする(舌の動きを円滑にする)      等…

個人差はありますが、一日の唾液の分泌量は1~1.5Lほどです。

唾液の量を保つためにはこんなことに気を付けてみましょう。

  • こまめに水分補給をする(利尿作用のあるコーヒーやお茶は不適)
  • よく噛んで食べる
  • 会話を楽しみ、口を動かす
  • キシリトールガムを食べる
  • 唾液腺マッサージをする 

唾液腺マッサージ

①耳下腺マッサージ

耳たぶのやや前側、上の奥歯あたりを指全体でやさしく押しながらマッサージします。5~10回繰り返しましょう。

②顎下腺マッサージ

あごの骨の内側に指をあて、耳下からあごの先までを優しくマッサージします。こちらも5~10回繰り返してください。

③舌下腺マッサージ

あごの先のとがった部分の内側を、下あごから舌を押し上げるように押します。自分で行う場合は、両手の親指を使うと良いでしょう。これを5~10回繰り返します。

むし歯で痛みがある、歯が抜けたままになっている、義歯が合わない・使うと痛い、などを放っておくと、「よく噛む・口を動かす」ことがしにくくなり、お口の中の環境に悪循環となります。

まずはお口の中の健康を保つことが大切ですね。もちろん、口呼吸以外にも唾液量が減る原因は他にもあります。気になる方はお気軽にご相談ください。

夏季休診のお知らせ

8月8日(日)~8月15日(日)まで、
夏季休診とさせていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

動物たちのお口事情

こんにちは。呉市 よしだ歯科 院長の吉田です。


毎日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こう暑いと、水辺で過ごす生き物たちはどんなに涼しいだろう、と羨ましくなります。
そこで、水中や水辺で生きる生き物たちのお口事情を調べてみました。


サメ歯が2・3日ごとにどんどん入れ替わり、一生のうちで2万本以上生え変わるというのは結構よく知られた話ですね。抜群の切れ味を保ち、獲物を確実にしとめるためにはそれだけ頻繁な生え変わりが必要なのでしょうね。


カミツキガメの仲間であるワニガメの口の中には釣りの道具が備わっています。

なんとお口の中に疑似餌が…。ワニガメの舌にはミミズのような突起があり、口を大きく開けてそのミミズで魚をおびき寄せてとらえます。

口を開けているだけでエサが飛び込んでくるのですから、あとはパクッと閉じるだけ。こんな楽なことはないですね。

北極に住むセイウチ。上あごから伸びる立派な牙が特徴的ですね。大人のオスの牙は100cmほどまで伸びるそうですが、立派過ぎて食事には使えません

では何に使うのかというと、ホッキョクグマオス同士の争い、氷や陸に上るときにピッケルのように使ったり、海底の砂に突き刺して前進するために使うこともあるのだとか。ちなみにエサは口元にもしゃもしゃに生やしたヒゲで海底の砂を漁って二貝類や甲殻類などを探し出して食べるそうですよ。

住む場所も違ければ獲物の捕らえ方も違う生き物たち。それぞれのお口が必要な形・役割へと進化しているのですね。私たちのお口に中にある歯も生きるため、食べるために非常に重要な役割をしています。毎日しっかりケアをして大切に守っていきましょう!

親知らず

こんにちは。呉市 よしだ歯科 院長の吉田です。
北海道以外は梅雨の真最中の日本列島。歯科には毎年この時期は親知らずむし歯の痛みを訴えて来院する方が増えます。

この時期の気圧の変化、低気圧などが影響しているのですね。それでなくても雨でジメジメして気分が鬱々とするのに、たまったものではないですね。

人間の歯は基本的には上下左右7本ずつ、28。プラス前歯から数えて8番目の歯である親知らずの4本で、これはもともとない方もいます。まっすぐはえてちゃんと噛みあってくれれば良いのですが、そうなるのはまれです。親知らずのはえ方は大きく分けて3つのタイプになります。

① まっすぐ完全にはえる
② ナナメを向いたり横を向いたりしながら一部だけ顔をだす
③ 完全に埋まったままはえてこない

上記②③のような場合が引き起こす悪影響は次のようなものが挙げられます。

  • ナナメ・横向きに生えることによって隣の歯を圧迫することによる痛み
      
  • 一部だけはえているとケアがしにくく、親知らずや手前の歯がむし歯や歯肉炎になりやすい。(手前の7番目の歯がむし歯になった場合、その場所によっては治療がしにくく、大きく削ることになったり、結果的に歯を失う場合も出てきます)
     
  • 顎関節症を引き起こす   など…

よく「親知らずは必ず抜かなくちゃいけないの?」という質問がありますが、必ずしもそうではなく、「腫れや痛みが出た」「これから悪い影響が出てきそうだ」ということであれば抜いた方がいいでしょう。

もし運よく残せるケースであった場合は、大切な歯としてしっかりケアをしてあげましょう。将来、入れ歯のばねをかけたり、ブリッジの土台として使用したり、失ってしまった歯の代わりに移植できることもあります。

お口の中の状況は一人一人違い、さまざまなケースがあります。鏡を見て自己判断せず、ぜひ歯科医の診断を受けてくださいね。

磨いているのに磨けていない?

こんにちは。呉市 よしだ歯科 院長の吉田です。

すでに梅雨入りした地域もあり、今年も早くも折り返し地点です。道端に咲いた紫陽花の花がとてもきれいですね。

毎年6月4日はむし歯予防デーです。

毎日歯を磨く人が95%にもなる日本人。さらには1日に2回以上磨く人の割合は約7割にものぼります。それにもかかわらず、むし歯になってしまう人がまだまだ多いのはなぜなのでしょうか。

それは…

『歯を磨いているつもりだが、磨き残しがある』

 

からなんです。

せっかく歯磨きをしても、歯垢をしっかり取り除けていないとそこからむし歯になります。

歯ブラシでの歯磨きだけでは6割程度しか歯垢を落とせていないといわれます。

一般的に磨き残しが起こりやすいのは以下のような場所です。

  • 歯と歯の間
  • 歯と歯ぐきの境目
  • 奥歯の噛む面の溝(特にはえたての永久歯は溝が深い)
  • 利き手側の歯の裏側
  • 歯並びが不揃いになっているところ
  • 歯ブラシが届きづらいところ
  • 矯正器具や入れ歯のバネをかけているところ

こういった場所は、歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシ等を併用することで格段に磨き残しを減らすことができます。

1日の中でも、特に夜眠る前の歯磨きをしっかり丁寧に行うようにしましょう。

もちろんむし歯の原因は磨き残し以外にも、日ごろの食習慣や元々の歯の質、唾液の量や質、口腔内の細菌の量など、さまざまなことが考えられます。

呉市 よしだ歯科 では一人一人にあった歯磨きやケアの方法をご相談いただくこともできます。お気軽にスタッフにお声がけくださいね。