2023年 4月 の投稿一覧

歯ごたえの秘密

こんにちは。明るい春の日差しがキラキラと差し込み、例年よりも早く開花が始まった桜の花びらが日本列島にひらひらと舞う、美しい季節となりました。

キラキラ、ひらひら…と、日本語には色々な擬音がありますが、食に関するものもさまざまあります。

例えば「シャキシャキ、もちもち、プリプリ、さくさく、パリパリ、つるつる、パサパサ、ねばねば」

…これだけで私たちはその食べ物がどんな食感なのか想像することができます。では、その「食感」は、どうやって感じているのか考えたことはありますか?

食感のうちの「口当たり」や「のどごし」のような部分は舌やお口の中の粘膜が感じ取っています。それは何となくわかりますね。

では、「歯ごたえ」は?これも舌や粘膜なのでしょうか?

答えは「歯根膜」歯根膜とは、「歯の根っこ」と「歯を支える歯槽骨」の間にある薄い膜のこと。

歯根膜は、歯の根と歯槽骨をしっかり結びつける役割や歯槽骨に刺激がそのまま伝わらないようにするクッションの役割も担っています。

歯が抜けてしまうと、この歯根膜が一緒に失われてしまうことも多く、また、残っていても、歯がないと歯根膜に刺激が伝わりづらいため、食事をしてもその「食感」を感じることが難しくなります。

歯根膜を失ってしまうと入れ歯を使用しても食感を得られないので、食の楽しみは半減してしまいます。

自身の歯を保つことは非常に大切なことなのですね。

歯根膜は歯ぎしりなどの強い力が継続的に加わることで破壊されることもあり、そのような時に「歯根膜炎」が起き、痛みを感じることもあります。

むし歯かな、と思っていたら、実は歯根膜炎だった…ということがありますので、痛みを感じたらなるべく早く受診してくださいね

今春から新しく2名の歯科衛生士さんがスタッフに!

呉市の歯医者、よしだ歯科 のブログページです。

4月から2名の歯科衛生士さんが当院のスタッフになってくれました。
歯科衛生士4年目の方と新人の方です。
どちらも柔らかい雰囲気ですが、しっかりとした考えを各々もっているので、期待している人材です。


今年は開業20周年となり、これからの歯科医療と向き合いながら考え、今までの診療内容を維持しながら、技術の更新をしていくことを目標としております。

予防歯科の基盤あっての歯科診療です。
加療するにしてもその時に健全な口腔環境を獲得しなければその後も加療の連続という悪循環となり、悪循環を避ける条件として予防歯科が必要であります。

症状が出た時にはかなりの条件が悪化している歯周病を予防し治療改善していくのも予防歯科です。
そして口腔環境の良い状況を維持するのが予防歯科なのです。

それには、歯科衛生士の実力が最大限に必要となるのです。
これからも、来院して頂く患者さまの口腔管理・口腔ケアを確実にお届け出来るように精進して参りたいと思います。