医科の看護師が歯科では歯科衛生士となります。
しかし、慢性的な歯科衛生士不足がこの10年以上続いています。
当院もご多分に漏れず、毎年、歯科衛生士を募集しています。
歯科のどの分野においても歯科衛生士は大変に必要な存在ですが、予防歯科や歯周病予防と治療・小児歯科・高齢者歯科では絶対的重要な技術者です。
単なるアシスタント(助手)ではないのです。
患者さんに直に、ある一定の域の治療を行うことが出来る為、日々研鑽を重ねています。
その一定の域が歯科では、人の口腔機能を維持していく為には大変に重要なそして基盤を支える域であり、その技術を持つ国家試験の有資格者です。
歯科医療は歯科医師だけで全てを担う事は出来ません。
どのような歯科衛生士を育成出来るかが、その歯科医院の実力に繋がっていくのです。
例えば、先日2月24日㈰にも当院の歯科衛生士3名が歯周病治療の講習会に参加して自分たちの実力向上に努力していたりするのです。
患者さんの、その人の食生活から寄り添い、その人生に関わっていく仕事だと誇りを持って仕事をしていって欲しいのですが、どの業種にもあるように、女性は結婚・出産と同時に一旦職から離れると、そのあと復職する際に多忙を覚悟で歯科に戻ることを躊躇してしまう傾向もあるようです。
しかし、これは歯科に限らず、日本の働く女性を取り巻く問題に関わる事柄と一緒ではありますが・・・。
卒業シーズンの頃になると、歯科衛生士学校や大学口腔衛生学部の歯科衛生士となる学生の就職には引く手あまたの多数の歯科医院からの募集が掲げられます。
全国の歯科衛生士学校では学生不足の地域があったりするのも事実です。
どんな仕事でどんな資格者なのか、もっと高校生に知ってもらう機会があったら良いのに、といつも卒業シーズンになると思うのです。